今回は、3年前からわが家で育てているアーモンドの栽培の様子をご紹介します。
アーモンドの苗木を買う
始まりは今から3年前の夏、近所のホームセンターにアーモンドの苗木が売っているのを見かけました。毎晩アーモンドを食べるくらいアーモンド好きだった僕は、自分でアーモンドを育ててみたいと思い、すぐにその苗木を買いました。
植え付けは、赤玉土7:鹿沼土3の割合で用土を作り、鉢植えにしました。よく見ると、最初からアブラムシが付着していたので、スプレー式オルトランを散布して駆除しました。鉢植え後は、土が乾いたらたっぷりの水を与えました。一方でアーモンドは多湿を嫌うので、長雨が続きそうな場合は、雨の当たらない屋根の下にしまっておきます。また、冬場の低温時も軒下にしまって、雪や霜が降りないように注意しました。
開花と受粉
冬を越して3月頃になると、綺麗なピンク色のアーモンドの花が咲きました。
花が咲いたら、実をつけさせるために受粉を行います。アーモンドは自家不和合性が強い植物です。自家不和合性が強いと、自分の木1本だけでは受粉しにくいので、もう一本のアーモンドか、バラ科の木から花粉を取って受粉させる必要があります。しかし、調べてみるとアーモンドのダベイという品種だけは、1本の木だけで受粉ができる品種のようで、もう1本別の木を準備する必要ないとのことでした。僕が買った品種もダベイですが、念のため畑に植わっている、桃の木からも花粉を採取して、人工受粉させることにしました。
受粉実験と考察
ここで、桃とアーモンド、どちらの花粉の方が結実しやすいのか気になったので、3年間に渡り3種類の方法で実験をしてみました。まず、1年目は桃の花粉を使って人工授粉して、2年目は何もしないで放置する、3年目は同じ木からとったアーモンドの花粉で自家受粉する実験をしてみました。
結果
- 1年目:桃の花粉で人工授粉したら、4個の実が出来て、最終的に収穫できたのは2個だけでした。
- 2年目:人工授粉せずに何もしなかった場合は、結実することはありませんでした。
- 3年目:同じ木から取った花粉で人工授粉した場合は、結実したのは4個で現在残っている実は1つだけになりました。
今回の実験結果から、桃の花粉で受粉、アーモンドの花粉で自家受粉しても、それほど結実に差は出ないことが分かりました。また、2年目の実験で、人工授粉しないと実が出来にくいのが分かりました。また、そのことから、1年目で受粉して出来た実は、アーモンドと桃の掛け合わせの可能性があると考えられます(ただし、そのあたりの知識は薄いので、間違っていることを言っていたらすみません)。そこで、アーモンドと桃の掛け合わせで出来たアーモンドの種子がちゃんと育つのか、育ててみることにしました。
種を育ててみた
1年目の実験でできた種子を、育苗培土に植えて育てようとしました。しかし、種を植えて何ヶ月経っても全く発芽しませんでした。調べてみると、種子を植える前に、種子を一晩水につけたり、外の殻をとってあげないと発芽しにくいことが判明。しかし、そのことに気づいた時には、もう冬になって発芽適期を過ぎてしまっていました。仕方なく、諦めてそのまま鉢に植えておくことにしました。すると1年が過ぎて春の始まりに、忘れて放置していた鉢から、アーモンドの芽が発芽していました。ただの雑草だったというオチもあるので芽の根元を確認すると、ちゃんと硬い殻を突き破って芽が出ていたので、アーモンドだと分かりました。
現在では、草丈が30㎝ほど伸びた状態になっています。アーモンドの苗が成長するにはまだ時間がかかります。このまま元気に成長して、途中で枯れない限りは、第2弾として成長の様子を今後の記事で紹介していきたいと思います。そして、自分で栽培したアーモンドをたくさん食べれるように頑張って栽培を続けたいと思います。
注)この記事は素人が書いていますので、間違った内容を書いている場合があります。園芸科学に詳しい方で、科学的におかしな内容があると思ったら、コメント欄で遠慮なくご教授ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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