今回の記事では、野菜や花、観葉植物の育成に効果のある液肥を5種類ご紹介します。
液肥とは肥料成分を水に溶かした肥料のことを言い、液肥を使用することで次のような問題を解決することができます。
- すぐに肥料の効果を実感したい
- 追肥や肥料を播く手間を軽減したい
- 手早く収量や花数を増やしたい
- なんだか最近うちの植物元気ないなー
液肥は他の肥料に比べて速効性があり、すぐに効果が目に見えて分かるのがうれしい肥料です。また、重たい肥料袋を持ったりする必要もないのもメリット。
灌水や農薬と混用して使用できる物もあるので、農作業の効率化にもつながるなどのメリットがあります。
この記事では、農業資材店で8年以上勤務している筆者が、趣味の園芸用におすすめの液肥をご紹介していきます。
その前に「液肥とは何ぞや?」、「他の肥料や活性剤と何が違うの?」という疑問をお持ちの方は、下記の記事で液肥についてより詳しく解説しています。
また、液肥の撒く時期や適量についても説明しております。撒く時期や使用量を間違えてしまうと、本来の効果が発揮されず逆効果になる場合もあります。お時間があればこちらもご覧ください。
ハイポネックス原液
こんな時に使うと良い!
- 追肥として使いたい
- 葉色が薄くなってきた、または黄色くなってきた
ハイポネックス原液は、液肥の中でも超有名な商品の一つです。「液肥と言えばハイポネックス」と言っても過言ではないぐらいのブランド力のある商品です。初めて液肥を使う方は、この商品を選べばとりあえず間違いはないです。
速効性に優れており、花色や葉色を良くなったり、花や実つきが増えるなどの効果が、目に見えて実感できるのが特徴です。
草花や野菜、観葉植物など幅広い植物に適用可能で、一家に1本あればすべての植物に使用することができます。
原液を水で薄めて使うタイプの液肥で、植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランスよく配合しています。
「原液を水で薄める」と聞くと少し難しく感じるかもしれません。下記の表通りに水と混ぜ合わせるのがおすすめです。
よっぽど濃い濃度を与えなければ、多少どんぶり勘定の濃度になっても問題なく効果を発揮してました。計算が死ぬほど苦手な筆者でも、なんとか扱える代物です。
水で薄める手間がある分、1本買えばしばらくは無くならないので、コスパは良い液肥と言えます。
追肥のタイミングや量に関しては、野菜や花の種類によって異なります。そのあたりに関して詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しておりますので一度ご覧ください。
ハイポネックス アンプルタイプ
こんな時に使うと良い!
- 鉢植え野菜、花の追肥に便利
- 室内でも汚さずに使用できる
- 簡単に液肥を与えたい
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水で薄めるのがどうしても面倒くさいという方には、アンプルタイプのハイポネックスがおすすめです。
筆者も水で薄めるのが面倒くさいので、鉢植えの場合はいつもアンプルタイプを愛用しています。
予め希釈された液肥がアンプルに入っているため、水で薄めることなく使用することができます。
野菜や花などの幅広い植物に使用可能です。
またアンプルタイプは、土に挿しておくことで勝手に液肥を少量ずつ与えてくれます。とりあえず土に挿しておけば良いので、非常にラクちんに栄養を与えることができます。
ハイポネックス原液に比べると、量に対して価格は割高にはなります。その分作業時間を短縮したり、手間を省くことができます。
花工場
こんな時に使うと良い!
- 追肥として使いたい
- 葉色が薄くなってきた
花工場も原液を水で薄めるタイプの速効性のある肥料です。そのため葉色のが良くなったり、実や花の増加するなどの、結果がすぐにわかります。
ハイポネックス原液と効果的にはほぼ同じなので、どちらか一方を購入するだけで十分です。また金額面では、同じ容量であれば花工場の方が若干安いです。
下記の表に合わせて、水と混ぜ合わせるようにしましょう。
どこが違うのか気になってググってみると、YouTubeにハイポネックス原液と花工場の効果を比較した動画がありました。この動画を見ると、花工場の方が成長が旺盛になるという結果が出ています。
筆者は比較試験を行ったことがないので、違いが分かる男ではありませんが、花工場の方が価格の割に効果を発揮しやすい模様です。
ハイポニカ液体肥料
こんな時に使うと良い!
- 水耕栽培の液肥にも使える
- 水やりと同時に栄養を与えられる
- オールマイティーな液肥が欲しい
ハイポニカ液体肥料は、土壌栽培に加えて水耕栽培にも適用可能な液肥です。そもそも、「土壌栽培と水耕栽培の違いって何?」という方は、下記の記事で詳しく解説しております。
趣味のガーデニングから、水耕栽培のトマト生産まで、幅広いシーンで使用することができるオールマイティーな液肥です。
さらに野菜や花、樹木や観葉植物まで、幅広い植物に使用することができます。また野菜などの場合は、発芽してから収穫するまでのどの成長期でも使用することができます。子供から大人まで使用できるシャンプーみたいな感じです(#例えが分かりにくい…)。
植物の種類や栽培方法などにとらわれずに、なんにでも使えるのがハイポニカ液体肥料の特徴です。
ハイポニカ液体肥料には、根っこの成長が促進されるカリウムが多く含まれています。そのため植物の根張が良くなり、栄養をよりたくさん吸収できる状態になります。それにより、葉や茎、花や実などを安定して元気に大きく育てることができます。
ハイポニカ液体肥料は、A液とB液の2種類の液体がセットなって売られており、使用する際はこれらを混ぜ合わせる必要があります。
「なんで2種類の液体を混ぜないといけないのー?」と思った方もみえると思いますが、わざわざ液体を2つに分けたのには理由があります。
それは、ハイポニカ液体肥料に含まれるリン・カルシウム・マグネシウムなどの植物に必要な成分が高濃度で混合すると、くっついて結晶化してしまうからです。結晶化してしまうと、撒きにくくなってしまったり、栄養分が偏ったりしてしまってしまいます。バランスよく栄養素を植物に届けるためにも、2種類の液体を混ぜ合わせる2液性を採用しているのです。
コストや混ぜ合わせる手間があるのがデメリットです。その分初心者からプロまで使える用途の幅広さと、栄養素を均等に行きわたらせられるのがハイポニカのメリットです。
万田アミノアルファプラス 100ml
こんな時に使うと良い!
- 野菜や食味の向上を向上させたい
- 葉色が薄くなった植物を元気にしたい
- いつもの肥料に栄養分を追加させたい
- 花色の鮮やかさを向上させたい
万田アミノアルファプラスは、簡単に植物の生育を良くしたり、野菜の食味をよくすることができる肥料です。
使用する際はバケツに2Ⅼの水を入れ、専用キャップで液肥を2ml混ぜ合わせます。ジョウロや噴霧器を使用して、1週間から10日おきに与えるようにしましょう。また、一度水に希釈した液肥は長期保存できないため、できるだけその日のうちに使い切るようにしましょう。
成分には、果実や野菜類などの植物性の原材料を数十種類使用して、3年以上発酵・熟成させた植物性発酵生産物が含まれています。有機成分が主体の液肥と、マグネシウムなどの微量要素を配合した肥料です。
植物性発酵生産物は、植物の成長を促進させる効果があり、実が大きくなったっり、甘みが増したりする効果があります。マグネシウムには、光合成を促進する働きがあります。
実際に万田アミノアルファプラスを与えたことで、トマトが甘くなったり、大根が大きくなったりしたという商品レビューもありました。
他にも観葉植物などが元気になったり、イチゴやブドウなどの果物も大きくなったという、良いレビューがたくさん投稿されています。
リピーターも多いようで、一度使ったらまた使いたくなる、間違いなしの液肥です。
デメリットとしてはコストが高い点があげられます。
ですが万田アミノアルファプラスは、Amazonで頻繁にタイムセールを実施しています。タイミングが良ければ安く購入することができます。なのでホームセンターで購入するより、Amazonのタイムセールを狙うのがおすすめです。
まとめ
ホームセンターやAmazonを見ると、たくさんの液肥が出回っています。その中でも今回は、全ての植物にオールマイティーに使用できる液肥を、ご紹介させていただきました。
一家に一本あれば、すべての植物に対応することができる万能液肥です。
他にもバラやラン専用の液肥や、水稲や野菜生産者向けの液肥まで、たくさんの専用液肥があります。
購入したり使用する際には、適応作物や苗の時期に散布しても大丈夫かを、一度確認するのがおすすめです。
今回ご紹介しきれなかったプロ向けの液肥については、下記の記事で特集しております。お時間がありましたら、こちらの記事もご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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