今回の記事では、名古屋から信州方面をお得に旅行するためのきっぷを5種類ご紹介します。
この記事を読むことで、下記のような問題を解決することができます。
- 名古屋、東海三県からお得に長野、松本方面へ行きたい
- 信州を旅行するのに便利な、お得なきっぷを知りたい
結論から先に言うと、目的地別に次のように使い分けることで、最大限お得に移動することができます。
今回の記事では乗り鉄歴10年以上の筆者が、信州地方のお得なきっぷを実際に利用してみた感想も含めながら、良かったところをご紹介していきます。
JRのお得なきっぷ編
信濃路フリーきっぷ (松本、白馬、長野方面におすすめ)
信濃路フリーきっぷは、JR東海から発売されているお得なきっぷです。
このきっぷは往復の乗車券・指定席特急券と、信州のJR線が乗り放題になるフリーきっぷがセットになっています。目的地が松本、白馬、長野方面の方におすすめのきっぷです。
名古屋や愛知・岐阜エリアから松本・白馬・長野方面まで特急「しなの」でゆったりと移動でき、信州のJR線が乗り降り自由になるため、目的地まで追加料金なしで移動することができます。
また、路線バスが乗り降り自由になる「バスフリー乗車券引換券」がセットになっているため、別途バス代を用意する必要がありません。駅周辺の観光地を巡るのにたいへん便利なきっぷです。
設定区間と料金は以下の通りです。
- 三河エリア(飯田線:豊川~豊橋・東海道線:二川~蒲郡) 14,670円
- 名古屋市内 13,620円
- 岐阜エリア(東海道線:岐阜~大垣) 14,670円
- 多治見エリア(中央線:多治見~中津川・太多線) 12,570円
JR線のフリー区間
購入方法はJR東海の主要駅や、JR西日本インターネット予約サービス「e5489」でも購入可能です。
特典① 路線バスのフリー乗車券引換券
特典の一つとして、路線バスのフリー乗車券にの引換券が付きます。この引換券ではバスに乗れないため、観光案内所やバス営業所で、フリー乗車券に引き換えてもらう必要があります。下記の観光案内所やバスセンターで引き換え可能です。
- 長野市観光情報センター
- 長野駅前総合案内所
- 松本市内観光案内所
- 大町市観光協会
- アルピコ交通白馬営業所
特典② 観光施設などでの割引き特典
対象の観光施設などでこのきっぷのかえり券を提示することで、割引などの特典を受けることができます。
このきっぷの詳細や、筆者が実際に使ってみた感想については別の記事で特集してます。下記の記事リンクよりご覧ください。
木曽路エリアフリーきっぷ (馬籠、妻籠、奈良井宿観光におすすめ)
JR東海から発売されているお得なきっぷで、木曽路エリアの観光におすすめです。
往復の乗車券・指定席特急券と、JR線のフリーきっぷがセットになったきっぷです。
このきっぷにはバスの引換券が付いていないため、降車駅から目的地までのバス代が別途必要となります。
設定区間と料金は以下のとおりです。
名古屋市内 ⇔ 中津川~洗馬のフリー区間 10,000円
JR線フリー区間
特典① お食事券、お買物券と引き換えられるチケット付き
このきっぷには、お得に食事や買い物ができる、「エンジョイチケット引換券」が特典として付きます。このエンジョイチケット引換券を各観光案内所で交換すると、「木曽路お食事引換券」と「木曽路お買い物引換券」と交換することができます。
エンジョイチケットは下記の観光案内所で交換することができます。
- 中津川駅:中津川市観光案内所(駅前にぎわいプラザ1階) 8:30~18:00まで
- 南木曽駅:南木曽駅観光案内所 8:00~17:00まで
- 上松駅:上松駅前観光案内所 9:00~16:00まで
- 木曽福島駅:おんたけ交通木曽福島駅前出札所 8:10~18:00まで
- 奈良井駅:奈良井駅観光案内所 8:40~16:40まで
- 奈良井宿:奈良井宿観光案内所 9:00~17:00まで
「木曽路お食事引換券」は、沿線にある12の飲食店で利用することが可能です。
また「木曽路お買い物引換券」は、沿線のお土産屋さんなど10店舗で利用することができます。
このきっぷの詳細や、筆者が実際に使ってみた感想は別の記事で特集してます。下記の記事リンクよりご覧ください。
信州ワンデーパス
このきっぷは、JR東日本から発売されている周遊タイプのお得なきっぷです。JR東日本の信州エリアの普通列車が1日間乗り放題になります。
料金は大人が2,680円で、子供は1,050円となります。
また別途特急券を支払えば、エリア内の新幹線と特急にも乗車可能です。
このきっぷには往復の乗車券・特急券が付かないため、別途フリーエリアまでのきっぷを準備する必要があります。その分、青春18きっぷや高速バスなどの、格安交通手段との組み合わせも可能です。
とにかく安く利用したい方は、信州ワンデーパスと青春18きっぷや高速バスを組み合わせることで、移動費を格安に抑えることができます。
高速バスのお得なきっぷ編
まるごとバリューきっぷ (千畳敷観光におすすめ)
このきっぷは名鉄高速バスを利用して、名古屋から駒ケ根・千畳敷方面への観光に便利なお得なきっぷです。
往復の高速バスと路線バス、駒ケ岳ロープウェイのきっぷがセットになっているため、途中できっぷを買い足す必要がないです。千畳敷観光にたいへん便利なきっぷです。
料金は大人が9,500円で、こどもは4,750円になります。
発売箇所は、名鉄バスセンターや名鉄観光サービス、名鉄名古屋駅サービスセンターで購入可能です。
有効期限は高速バス乗車日から4日間、路線バス・ロープウェイ乗車日から3日間有効です。ホテルに泊まって、ゆっくり千畳敷観光を楽しむことができます。
特典
- 駒ケ根ファーム(すずらんハウス)にて、すずらんソフトクリームが50円引き
- マルス信州蒸溜所にて2,000円以上のウイスキーお買い上げで、オリジナルショットグラス1個プレゼント
- 信州苑光前寺店にて1,000円以上のお買い物で5%引き
- 早太郎温泉こまくさの湯「入浴引換券」(大人は入浴料50円引き)
アルピコ交通のお得なきっぷ
アルピコ交通からは、さまざまな種類の路線バス周遊きっぷが発売されています。
ですが名古屋からは、往復の高速バス乗車券とセットになった商品が無いため、別途高速バスなどのきっぷを用意する必要があります。
また、初めにご紹介した信濃路フリーきっぷに付属するバスフリー乗車券と、効力が被るきっぷもあるため購入の際は注意が必要です。
戸隠・善光寺1日周遊きっぷ 1日乗り放題
霊峰の戸隠山や、パワースポットの戸隠神社などの戸隠高原の観光スポットを巡るのに便利なきっぷです。フリー区間の路線バスが1日乗り放題になります。
- 料金:大人3,000円 こども1,500円
- 発売日当日に限り有効
- 発売期間:通年
- 発売箇所:長野駅前案内所、大手旅行代理店
- 観光施設での提示で、割引が受けられる特典付き
戸隠神社めぐりきっぷ 戸隠・飯綱エリア5日間乗り放題
泊りでゆっくり戸隠神社や、戸隠高原観光を楽しみたい方向けの周遊きっぷです。
- 料金:大人3,300円 こども1,650円
- 通用開始から5日間有効
- 発売期間:通年
- 発売箇所:長野駅前案内所、大手旅行代理店
- 観光施設での提示で、割引が受けられる特典付き
上高地・乗鞍2デーフリーパスポート
松本城などの松本市内の観光はもちろん、山岳リゾートの上高地や乗鞍の観光にも便利なきっぷです。松本市内の路線バスが乗り放題になる上に、鉄道の上高地線にも乗車可能です。上高地まで追加できっぷを買う手間を省くことができます。
また「2日じゃ足りない」という方には、3日間使える2デーplusONEという企画もあります。
- 発売額:2024年4月に価格改定あり
- 通用期間:通用開始から2日間
- 発売箇所:松本バスターミナル、新島々バスターミナル、上高地バスターミナル、乗鞍高原観光センター案内所、旅行代理店
- 観光施設での提示で、割引が受けられる特典付き
アルピコ交通からはこれ以外にも、様々なフリーきっぷが発売されています。それぞれのきっぷの詳細や、別のフリーきっぷに関しては、下記の公式サイトをご覧ください。
高速バスのみの利用 (とにかく安く移動したい)
JRより最安値の交通手段と言えば、高速バスがあります。格安で目的地まで移動するのなら、高速バスを利用するのが一番おすすめです。
ここからは、名古屋~信州方面で運行されている高速バスについてご紹介していきます。
ただし、名古屋~長野駅間を運行する名鉄バス長野線は、2024年3月現在で全便運休しております。そのため目的地が長野駅周辺の場合は、松本まで高速バスを利用するか、JRの特急を利用するのが便利です。
名古屋から信州方面の高速バスは、名鉄バスとドットコムライナー、アルピコ交通株式会社、伊那バス株式会社、信南交通株式会社より運行されてます。
名古屋からの高速バスは、飯田などの南信州方面の運行が充実しております。
名鉄バスを利用して飯田まで行く場合は、名鉄バスセンターから乗車して、飯田駅前で下車します。料金は多少の変動はありますが、片道2,900円ほどになります。
逆にJRで名古屋から飯田、南信州方面へ行こうと思うと、直通の特急が無いためかなり不便です。そのため、名古屋~飯田方面への移動は高速バス一択と言っても良いでしょう。
名古屋~松本方面への高速バスは、名鉄バス、アルピコ交通のバスが運行しています。時期や支払い方法によって金額は変動しますが、名鉄バスセンターから松本バスターミナルまでの最安値運賃は、片道3,000円~になります。
また冬季限定で、中部国際空港発の白馬行き高速バスが、㈱ジャムジャムエクスプレスから運行されています。冬の白馬でスキー、スノボを楽しみたい方は、こちらの便を利用するのがおすすめです。詳しい運行日や料金に関しては、下記のサイトをご覧ください。
まとめ
名古屋から信州方面への、お得なきっぷについてご紹介させていただきました。
北信、中信方面へのご旅行にはJRのお得なきっぷが便利。南信方面への旅行には高速バスのお得なきっぷが便利です。
とにかく格安で移動したい場合は、高速バスや青春18きっぷと、周遊型きっぷを組み合わせるのが最強格安コンボになります。
目的に合った移動手段を選んで、お得に信州を旅しましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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