「タツタ」の名前の由来は?名探偵コナンとの意外な関わり

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チキンタツタや竜田揚げの「タツタ」って何?

今回の記事では「タツタ」の語源と、名探偵コナンとの意外な関わりについて解き明かしていきます。

唐揚げとタツタの違いについて

「タツタ」は唐揚げの一種で、醤油やみりんで下味をつけた鶏肉に、片栗粉をまぶして揚げた料理です。

「唐揚げと何が違うの?」と疑問に思いますが、唐揚げとの明確な違いは無いとされています。強いて言えば、唐揚げの方が衣に小麦粉が使われることが多いですが、竜田揚には片栗粉を使う場合が多いのが特徴です。

名前の由来① 百人一首の名所から

名前の語源には諸説あります。

そのうちの1つは、竜田揚げの色が紅葉の色に似ているため、紅葉の名所である奈良県の「竜田川」が名前の由来になった説です。

「竜田揚げが紅葉と同じ色?」とか、「なんで奈良県の竜田川なの?」と多少疑問が残る説ですね。紅葉の名所なら他にもたくさんありますし、多少無理のある説だと感じます(笑)。しかしこの説には、いくつかの裏付けがあります。

その一つとして、この竜田川を歌った有名な百人一首の和歌があります。

「千早振る 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」

小倉百人一首の17番目に選出されている有名な和歌です。劇場版名探偵コナン「から紅の恋歌」にも登場して、百人一首に詳しくない人でも知ってる超有名な和歌ですね。

この歌は、「この竜田川に、一面に紅葉が流れているのを見ると、まるで水を紅いくくり染にしたように見える」という意味で、竜田川に紅葉が流れている様子を歌っています。

実は、竜田川の景色を前に読んだわけではなく、屏風に描かれた絵に合わせて読んだとされています。

また、この歌には別の意味合いも込められていました。作者の恋心を綴った和歌という説もあるのです。「当時の恋心が色あせておらず、まだ赤々としている」などの思いが込められていて、作者の叶わぬ恋心を綴った歌であるとさています。

話を竜田揚げに戻して、竜田揚げの調理方法をおさらいしてみます。鶏肉を醤油やみりんに漬けこんで赤色くなり、揚げたときに火が通って片栗粉が白くなります。調理して、まだら模様になった竜田揚げの様子を、竜田川の白い波に浮かぶ紅葉に見立てて、「龍田揚」と呼ばれるようになったとされています。

百人一首に収録されるほどの綺麗な景色を名前の由来にしているなんて、竜田揚げは意外と風流な料理なんですね。

実際に、竜田川流域の奈良県斑鳩町と生駒市では、竜田揚げをご当地グルメとして登録しております。

そして2017年に公開された「から紅の恋歌」と言えば、服部平次と幼馴染の遠山和葉の胸キュンシーンが見どころのコナン映画です。そして、過去に平次に告白されたという、平次を狙う大岡紅葉が登場した映画でもあります。紅葉のなかなか成就しない恋模様が、「千早振る…」の和歌の内容にぴったりマッチしていましたね。

まさに、竜田揚げのようにアツアツの恋愛事情が描かれた映画でした。

2024年に公開された劇場版名探偵コナン「100万ドルの五稜星」も、平次と和葉の恋愛をメインに描かれた映画です。ネタバレ回避のため詳しい内容は話せませんが、「から紅のラブレター」同様に2人の恋模様が描かれており、ラストシーンは胸がアツくなりましたね。

そして劇場公開されたタイミングで、マックの「チキンタツタ」とコナンのコラボが始まりました。

「コナン」と「タツタ」…一見関係のなさそうな両者ですが、探してみると意外な共通点があるのかもしれませんね。

名前の由来② 軍艦の名前から

二つ目は、旧日本海軍の軍艦「龍田」からきている説です。「龍田」の船内では、船員に対して肉に片栗粉をまぶして揚げた料理を提供していました。

第一次世界大戦直後の1920年頃、戦争による食糧難が深刻だった当時、国から海軍に対して安くて美味しい軍料理を作るように命令が下されていました。そこで海軍は、安くて手に入りやすい「クジラ肉」を食材として使うように。

しかしクジラ肉は血合いが多くて、すぐに生臭くなってしまう欠点が。そこで軍艦「龍田」の料理長は、醤油の強い風味と、みりんに含まれるアルコールによって、クジラ肉の生臭さを取る料理方法を考案しました。さらに、小麦粉よりも粘着性のある片栗粉を使って揚げることで、全体に衣をつけることができ、クジラの生臭さを感じさせない揚げ方に成功しました。

軍艦龍田で生まれた料理でしたが、徐々にその料理の評判が上がり、一般家庭にも広まったとされています。そして、その料理が作られた軍艦の名前が「龍田」だっため、料理の名前にも「タツタ」が使われるようになったとされています。

まとめ

「タツタ」の名前の由来には「から紅の説」と、「軍艦龍田の説」の2種類の説があることが分かりました。ただし、どちらが有力な説なのかは、今となっては迷宮入りになってしまいました。

「真実はいつも一つ!」ですが、タツタの場合は真実は2つあるようです。

ちょっとしたことですが、タツタとコナンには意外な関係性があるのかもしれません。

農業や旅行関係の情報発信しているミワッカと申します。現在、農業と旅行で自由に生きられる働き方を模索中。

多趣味なので、たまに違う内容の記事も投稿します。

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