ジャガイモの栽培記録

家庭菜園

 今回は、以前僕が育てたジャガイモの栽培記録について紹介した記事になります。

ジャガイモは、手順をしっかり守ればだれでも簡単に栽培できます。またスーパー売ってないようなレアな品種を自分で育てて食べることもできるので、ぜひ一度ジャガイモ栽培にチャレンジしてみてください。

まずは、ジャガイモについて簡単に説明させていただきます。

ジャンがイモについて

  ジャガイモ(別名:馬鈴薯)は、ナス科ナス属の多年生の植物で、実はトマトやピーマンなどと同じ種類の仲間なのです。

そのため、ジャガイモの花や実はトマトによく似ています。

原産地は南アメリカのアンデス山脈とされ、のちにヨーロッパ大陸に渡ってからは、日本を含め世界中の国々で栽培されている野菜です。ジャガイモは、イモ類の中では豊富にビタミンCを含んでおり、調理方法も煮物から揚げ物まで様々な料理に向いています。ジャガイモの栽培時期には2パターンあり、3月に植えて7月頃に収穫する「春馬鈴薯」と、8,9月に植えて11、12月で収穫する「秋馬鈴薯」があります。また、ジャガイモの品種に関しては、有名な男爵、メークインをはじめ、キタアカリ、デジマ、インカのめざめ、中身が紫色のノーザンルビーなどの様々な品種があります。品種によって、栽培する時期と適した調理方法が異なるため、予め計画を立てて栽培するのが良いです。今回は、比較的栽培管理がしやすい「春馬鈴薯」で、男爵、メークイン、インカのめざめを栽培してみました。品種はそれぞれ違いますが、3種とも栽培方法はほぼ同じなので、違う品種でも同時に栽培することができます。

実際に育ててみた

ここからは、実際に育ててみた時の手順を紹介していきたいと思います。

手順①:用意するもの(2月~3月頃)

  • ジャガイモの種イモ
  • 草木灰
  • 牛ふん堆肥
  • 化成肥料
  • クワ
  • 移植ごて
  • 支柱(木の棒でもok)
  • 間縄(ロープ)

2月~3月頃にホームセンターに行くと、ジャガイモ専用コナーが設けられていることがあるため、すべてホームセンターで気軽に買うことのできる商品になります。

手順②:買ってきた種イモを切る

 買ってきた種イモは、そのまま畑に植えるにはサイズが大きいので、半分か4分の1の大きさに包丁を使って切ります。切りオワタ種イモは、切り口から雑菌が入って腐敗するのを防ぐために、草木灰を切り口にまんべんなくまぶします。そして、切り口を上にした状態で、風通しの良い場所で2,3日おいておきます。インカのめざめに関しては、種イモのサイズが小さかったので、切らずにそのまま植えました。

手順③:畑に植え付ける(2月下旬~4月上旬)

 切り口を2,3日乾かした種イモを、畑に植え付けます。ジャガイモは他の野菜とは異なり、酸性の土壌を好む野菜なので、栽培前にはあまり苦土石灰などは播かずに、そのままの土壌にしておくのが良いです(日本の土壌は酸性土壌が多いため)。また、ジャガイモは連作を嫌う野菜なので、2~3年間ジャガイモを含めた、ナス科の野菜を育てていない場所で栽培するようにしましょう。まず、天気が良い日に土が乾いている状態の畑に、クワを使って畑に溝を掘ります。ここで、溝をまっすぐ掘るたのコツをお伝えします。まず、溝を掘る場所の両極端に、目印になる支柱を立てます。そして、その支柱の間に間縄を張り、その縄を目印にして溝を掘ります。大きさは、横幅が10㎝程、深さが10㎝~15㎝程、イモとイモの間隔が30㎝になるように長さを調整します。移植ごてやつま先からかかとまでの幅がだいたい30㎝になるので、これを目安にして掘ると簡単です。

 溝が掘れたら、30㎝間隔で中に種イモを切り口を下にして置いていきます。種イモを置いた後は、種イモの間に牛ふん堆肥を移植ごて一杯分まきます。このとき、なるべく直接イモに触れないように牛ふんを盛るようにします。次に、牛ふんを置いた上に化成肥料を一握りまきます。これも牛ふん同様に、なるべく種イモに直接触れないようにまきます。化成肥料がまけたら、溝を埋め戻して表面を平らになるようにクワでならします。また、水やりはイモが腐ってしまうので不要です。

また、植え付け時期が遅くなればなるほど、収穫時期が梅雨の時期と重なってしまい、イモが収穫できなくなってしまうので、植え付けはなるべく3月のお彼岸までに行うようにしましょう。

手順④:芽かき、追肥、土寄せの1回目 (植え付け1か月後頃)

 草丈が10㎝~15㎝ぐらいになったら、芽かきを行います。芽かきはジャガイモを大きくさせるのに必要な作業です。余分な栄養を芽にとられないように、小さい芽を取り除きます。まず、丈夫な芽を2本選び、それ以外の芽を根元を手で押さえながら、付け根から抜き取ります。

 芽かきが終わった後は、株と株の間に化成肥料を一つまみほどまいて追肥を行います。追肥の後は、イモが地上にひょっこり顔を出さないように、クワなどを使って周りから土を持ってきて、株元に寄せます。イモが地上に出ると芽が出たり緑色になってしまうので、しっかり土を盛りましょう。

手順➄:追肥、土寄せの2回目 (植え付け2か月後頃)

 ジャガイモに蕾が付きはじめたころ、1回目と同じ手順で2回目の追肥と土寄せを行います。次に、この頃(5月~6月)になるとジャガイモの花や実がなり始めるので、余計な養分が持っていかれないように花や実を取り除くようにします。また、この時期はジャガイモにとっての害虫が発生しやすくなる時期でもあります。テントウムダマシ(ニジュウヤホシテントウ)やナスノミハムシなどの様々な害虫が寄ってきます。そのような害虫を見かけたら、数が増えてジャガイモが全滅させられる前に、遠慮なく抹殺するようにしましょう。ここまで来たら収穫も間近なので心を鬼にしてジャガイモを守り抜きます。

手順⑥:収穫 (5月下旬~6月)

 5月下旬から6月頃になり、ジャガイモの葉っぱが黄色く枯れ始め、茎が倒れてきたら収穫の合図です。収穫はイモが悪くならないように、必ず晴れ間の続いた天気の良い日に行います。収穫方法は株本体を持って、根っこごとジャガイモを掘り出します。これだけでは取り切れないことがあるので、株が植わっていた周辺を、イモを傷つけないように移植ごてやスコップなどを使って掘り起こし、残ったイモを収穫します。

まとめ

 収穫したジャガイモは、それぞれの品種に合った方法で調理しました。男爵は煮崩れしやすい品種なのでポテトサラダなどにしました。メークインは煮込み料理に適しているため、肉じゃがなどの煮物料理に使いました。また、インカのめざめは、他の品種に比べて中身が黄色でサイズが小さいです。そのためポテトサラダにしたら、目にも鮮やかな黄金色のポテトサラダになりました。個人的には、この3種の中なら、インカのめざめが一番美味しかった気がしました。インカのめざめは、皮に所々紫色の部分があり、毒素を含む緑色の部分と見分けがしにくかったので皮むきの際は注意が必要だと思いました。

 今回、自分でジャガイモを育てることで、普通のスーパーにはなかなか売っていないレアなジャガイモを育てて食べることができるとわかりました。今後も、様々な品種のジャガイモを栽培してみて、情報を発信していきたいと思いました。ジャガイモの栽培は、手順さえしっかり守れば、誰でも簡単に育てることができますので、ぜひ一度ジャガイモ栽培にチャレンジしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました